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2018-12-19

J&J製ベビーパウダーのアスベスト混入

ベビーパウダーの原材料にアスベストが含まれていたためがんを発症したとして、今年7月に損害賠償支払いの判決を受けたJ&Jですが、数日前にロイターが再び、同社が数十年にわたり原材料のアスベスト含有を知っていながら隠蔽していたと報道していました。
株もブランドイメージも一気に暴落したようです。

日本でもベビーパウダーは多く販売されているので気になる人も多いだろうと思います。
真偽は今後の報道を待つとして、私(元社員)の個人的な思いを今日は書いておきたいと思います。

J&Jは、米国本社と日本法人の違い、カンパニー(コンシューマー(化粧品や雑貨)、メディカル、ビジョンケア(コンタクトレンズ))の違いはあるにせよ、「Our Credo(我が信条)」を軸に、それらの違いを超えて一本筋の通った経営がなされていると感じていました。

ご存知のかたも多いように、80年代のタイレノールによる死亡事故(米国)は、それ以後、同社の「原点」と言えるほど、忘れてはならない事件として語り継がれていました。
そして「我が信条」では、第一の責任は顧客に対するものであることが明言され、同社のアイデンティティーそのものであったと思います。

私はメディカルカンパニーに所属し、薬事を担当していましたので、この杓子定規なカルチャーがやりにくく感じる事も多かったです。薬事法規や薬事申請に関することはグレーゾーンの事案がかなり多く、解釈次第でOKと判断できたりNGとなったりするのですが、真っ白を求めるようなやり方でしたので。

例えば、改正薬事法(2005年施行)前に作成された薬事承認申請書などには、結構、間違った記載があったりするのですが、あまり大きな間違いでない場合は長期間の使用実績から、そのままにしているケースも会社によってはあるのですが、そういったものも一切合切、調査して「齟齬一変」なるもので訂正したりしていました。
薬事担当者としては、余計な(?)仕事が増えるだけで、正直迷惑な話しなんですが、そういうことをきちんとやる会社でした。

小さい会社だと、きれい事ばかり言っていては商売にならないので、ブラックにならないギリギリグレーならOKとするでしょうが、体力のある会社は違うなぁと思ったりもしていました。

何が言いたいかと言うと、そういう企業カルチャーがありながら、隠蔽というのは正直ビックリだなぁということです。
まぁ大きい会社だと、国や組織が変わると全く方針も変わりますのでわかりませんが……。
いずれにしても、今後の動向を見守りたいと思います。

 

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